暗黒館の殺人

暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)

暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)

ようやく文庫化されてはや数ヶ月。
待ち望んでいたはずなのに、いざ手に入れてみると
4巻というボリュームに怖気づきますね。
積み上げた厚みに見慣れたところで読み始めてみましたが
意外とすいすい読めるものでして一週間もかからず読了。


面白かったけど、これは推理小説じゃないスね。
が、おなかいっぱいゴシックホラーの雰囲気が楽しめました。
今までの館シリーズとはちょいと雰囲気が違います。
そういう意味では「びっくり館」もこの路線だわねえ。


最も大仕掛けなトリックはなんとなく予想できるので、驚きは少ないです。
やっぱそうかーと思った。むしろ親切にあちこちでヒントが出てましたし。


あとアイツとコイツのやり取りが
一部の婦女子にムハー!なのかもしれませんが、
ワシとしてはまあダルかったス。
「お前がぐだぐだもったいぶるから
これだけのボリュームになったんだろがい!」
とちょっとキレてやりたいくらいです。