密室ロジック
- 作者: 氷川透
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 新書
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理詰めで推理するスタイルはよかったんだけど
主人公格の女性二人の視点での描写にひっかかりを感じました。
冴子から詩緒里、詩緒里から冴子の人物描写が
妙に生々しいし、しつこすぎるのかもしれない。
何かあるんじゃないかって穿ってみちゃうというか。
結局推理によって真犯人らしき人物は導き出されるけど
告発するわけでもないぼんやりした結末なので
冴子・詩緒里どっちの嫌疑もすっきり晴れずにモヤモヤ。
章ごとに視点が変わるのは立体的に事象が描写できておもしろいので
後は文章の組み立て方と言い回しなのかなあ。
探偵「氷川透」物は前後に何冊かあるのでそれを読んでみようっと。